意外と知らない?お葬式のマナー


訃報は突然やってきます。家族葬が増えてきた昨今、お葬式に関するマナーが曖昧になりつつあります。お葬式のマナーについて再確認しておきましょう。

 

基本的なお葬式のマナー

地域によりマナーは様々ですが、基本的なマナーは全国的に見て変わらないといえます。お葬儀は日常生活において頻繁に行われるものではないため、行う側も訪れる側も、たとえ経験があってもいざという時にはすっかり忘れてしまっていたりします。葬儀の日時が決まると、遺族、友人などから通夜や葬儀の連絡が来るでしょう。故人と親しくしていたか、もしくは遺族と付き合いが深ければ、弔問には伺うようにしましょう。

 

葬儀に参列できない際は、弔電を

遠方だったり、入院中だったり様々な理由で参列できない場合は弔電を利用しましょう。このとき、弔電の宛名は、故人ではなく喪主とするのがマナーです。内容は既成のもので構わないので、通夜や葬儀の間に届くようにします。もしも、間に合わないようなら弔電は避け、後日手紙や電話でお悔やみの気持ちを伝えましょう。

 

葬儀に参列する場合のマナー

葬儀に参列する時はマナーとして、式場に入る時間にも考慮する必要があります。一般葬の場合、弔問客が多いので受付にもとても時間がかかってしまうことがあります。葬儀の15分前には式場に入るように心掛けましょう。

 

服装について

お葬儀は礼服でというのが一般の認識ですが、お通夜に限って言うとそうではありません。できるだけ黒っぽい平服でも問題ありません。

ただし、最近ではお通夜にのみ参列するという方も増えているので、そういった場合においては礼服を着用することをおすすめします。

また華美な装飾品は避けることが好ましいです。

子供の場合も、スーツなどのフォーマルにこだわる必要はなく、できる限り黒っぽい服装で、制服などがある場合はそちらを着用することをおすすめします。

香典について

最近は香典を辞退されることも多くなってきましたが、そうではない葬儀に参列する際は香典を持参します。

このとき、のしには「ご霊前」と書いておきましょう。

水引は結びきりが多いですが、あわじ結びでも問題ありません。

 

そして、書いた金額と違っていないか、中身を入れ忘れていないかを渡す前にもう一度確認して下さい。

文字は薄墨で書くように気を付けましょう。    

焼香をする時のマナー

焼香には3つあり、立礼焼香、座礼焼香、回し焼香と3つあり、葬儀王の規模や様式によって変わります。

最近は、葬儀ホールで葬儀がとり行われることも多く、立礼して焼香することがほとんどです。いずれの場合も焼香の仕方に変わりはありません。

 

基本的には右手の親指・人差し指・中指の三本で抹香をつまみ、目の高さまでもちあげます。そして指をこすりながら香炉におとします。この動作を1~3回繰り返します。

また、キリスト教を始めとする神式の場合は焼香がありません。キリスト教の場合は献花、神式は玉串を捧げることになっています。

順番が来たら祭壇に進み、ご遺族に会釈します。神官の前に進み、一礼して玉串を受け取ります。

そのまま玉串案の前まで進み祭壇に向かって一礼します。右手で持っている根本を手前にして玉串を縦にします。今度は根本を左手に持ち替えて根本が祭壇に向くように右回りに半回転させ、そのまま玉串案の上に置きます。

少し複雑ですが、事前に説毎があるのでそれに従えば◎

 

ご焼香も玉串奉奠も、順番を間違えたり、手順を飛ばしてしまったりしてもあわてないでください。故人を偲ぶ気持ちが一番大事です。