エンディングノートの書き方

本屋さんに置いてあるエンディングノートはカラフルで分かりやすくて書きやすいですね。

でも、いざ書こうと思うと項目が細かくでどこから書き始めたらいいのか・・・

そんな方の為に、エンディングノートの書き方についてご紹介します。

 

まずポイントに置くのは3つのタイミング

エンディングノートを書き始めようと思っている方におすすめなのが、エンディングノートが残された方にとって役に立つタイミングを3つに分けて考えることです。

亡くなる前のタイミング( 1. 医療行為の希望)

日本は終活に関しては後進国とされています。

では先進国アメリカではどのような終活が行われているでしょう。

アメリカでは終末期の医療行為に関して本人の希望を優先する制度が多数あります。

 

例えば余命を宣告された場合に「このまま医療行為を継続する」「自宅に戻って最期を迎える」「リビングウィルに従う」という3つの選択肢が与えられます。

リビングウィルとは健康なうちに自分の最期についた書き記した事前指示書です。

これが準備されていると、本人が意思疎通が取れなくなった場合でもその意思を医療行為に反映することができます。

エンディングノートの医療行為についての希望という項目に書き記しておいたり、国立長寿医療研究センターや医師会、日本尊厳死協会、日本公証人連合会などから無料公開されている事前指示書を元に書き残しておくといいでしょう。

 

亡くなった時のタイミング(2. 供養の希望)

日本には古来より葬儀という形で故人を供養してきました。

亡くなったらまず葬儀社に連絡をして、ご遺体を安置するところから供養が始まります。

なかなかお元気なうちに細かい話をするのは難しかもしれませんが、エンディングノートを元に供養の希望を書き残しておきましょう。

家族葬にするのか、一般葬にするのか、どんな人に知らせてほしいかなど具体的に葬儀のイメージや規模を伝えましょう。

またお墓や、宗教宗派などの宗旨についても残してあげましょう。

 

亡くなった後のタイミング (3. 財産・負債・契約)

お葬儀などが滞りなく落ち着いて、次に遺族が追われるのがこういった相続関係の手続きです。

これに関しては不必要な契約と必要な契約を生前中に整理し、特に不必要なものに関しては片づけておく必要があります。

また存命中は必要になるライフラインの契約などについては分かりやすくまとめておく必要があります。

エンディングノートにはこういった契約関係をまとめておく項目もあるので活用しましょう。また相続に関しては法改正により以前よりも少ない財産であっても相続税の対象になっています。細かい不動産、動産も書き出しておきましょう。

注意したいのは負債です。

住宅ローンやクレジットカードローン、連帯保証人、消費者金融からの借金など残っている負債がどの程度かも把握し、できるだけ遺族に伝えておきましょう。

もしそういったものがない場合は、その旨をエンディングノートに書いておきましょう。

負債が「ない」ということが明記してあると遺族は安心します。

 

 

以上が私のおすすめするエンディングノートの書き方です。

この3つのタイミングで必要になる情報が、エンディングノートの幹の部分になります。

ここがしっかり整理されれば、残された方にとって必要最低限の情報はまとめられます。

あとは枝葉を思い思いに書き足していって、皆さんオリジナルのエンディングノートにしてください。